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Mさんの大地震の日のはなし

庭先のチューリップ
震災後に咲いたMさん宅のチューリップ
@宮城県・Mさん宅

 ボランティアをさせて頂いたお家のご主人Mさん(71)は、奥様との二人暮らし。
ご夫婦の家は、海岸から1.2km内陸にあり、大きな平屋の一軒家と広大な庭
には様々な木々が植わり、「東北で住む人にとってのステータスだよ」と周りから
言われる程立派な家です。
 「こういった自然の中で老後を過ごすのを希望してて、大きなローンを抱えるけど
10年前に思い切って、ここに家を建てたんですよ。」
 家を建てる時、地震に強い家というのにこだわって、基礎に58本もの電柱を埋め
その上部には免震用の柔らかい何か(詳しく分からず)が組み込まれているそうです。
「地震が来た時は、家には自信があったので、心配はしていなかったのですけど、
津波は全く想定してませんでした。」と。

 3月11日― 
 
 地震直後、お雛様を飾っていたので、それを守ろうとした(?)奥様が
庭先に出し、「ここに出したよ」と、ご主人Mさんに何度も呼びかけてきたそうです。
Mさんは、こんな時に一体何を言ってるんだと、内心イラついていたけど、そう言って
くるもんだから、一回見てあげるかと、外に出たんだそうです。
 庭に出たMさんが浜側を見ると、海岸沿いに背の高い松の木が並んでいて、その松の木
の上に水しぶきが上がっているのが見えたと。
 「これはっ!!」と思ったMさんは、庭先で飼い犬5匹を相手していた奥様に、逃げるよう
即し、一瞬の判断で、裏庭にある2階建てのプレハブへ逃げ込んだと同時に、バリバリッと
いう音を立てて、水が一気に流れ込んできたそうです。

 後から知ったそうですが、流れ込んできた津波は第2波で、時速60kmの速さで海岸から
1.2km内陸にあるMさんの家へ到達したと。ということは、Mさんが松の木の上に水しぶきを
見てから津波が来るまで、たった2分程しかなかったようです・・・。
 
「一瞬の判断で私たちは助かりました。でも、妻があの時、お雛さんを見に来いって
言わなければ、津波が来ていることも知らず妻は犬を相手しているところを流されていたし、
私も家の外に出ることもなく津波を発見してなかったんですよ。不思議にお互いの何かが
あって二人とも助かることができたんです。」

 残念ながら、愛犬5匹は津波の犠牲になったそうです。また、どこからか流されてきた女性
2人が、Mさん宅の裏の庭の木にしがみついて、その晩を明かしていたそですが、その夜、東北は
雪になり寒さに耐えきれず、木にしがみついたままの状態で亡くなっていたと・・・。
(至るところから「助けて助けて」という声を聞いたようですが、せっかく助かっていた方々も
その夜の寒さで凍死してしまったかと思うと何とも言えない気持ちになります。)

 それでも、Mさんはこう話してくれました。

 「これじゃあ死んでいた方が良かったという人もいるんですけど、こんな歳で言うのも
なんですが、これ(家を住めるようにするのを)を生きがいにしていこうと思ってます。

 家は無事だったので大工さんからも住めるようになるまで2年はかかると言われたん
ですけど、皆さんもどれだけ変わったかを是非見に来て下さい。大歓迎します。その頃には
うちで泊まって頂けるでしょうから。」

 Mさんのような平屋の家に緑いっぱいの家に住むのが私たち二人の夢で、まさにこういう
暮らしをしたいなっていつも話していたんですよってMさんに伝えると、嬉しそうに
どれだけこのスタイルにこだわっているのかを話してくれます。そして又来て下さいと
何度も言ってくれます。

 「しかし大きなローンが残りましたから、それを返していくには、これからやるしか
ありませんねえ。でも、そういう枷があるほうが人間頑張れるっていいますからね。
良かったんでしょかね。アハハ」

 と、とても前向きな答えをも笑顔で返してくれます。

 一方、一緒に活動していた女の子が教えてくれた二人の会話が頭を離れずの私~ 

 「一瞬にして人の人生って180度変わるものなんですね。」と答える奥様の声が
震えていて、女の子は「人生で初めて言葉を返すことが出来なかった」って。


 現在、職場だった塾に避難していて、6月からはアパートを借りしばらくはそちらで
暮らすことになるMさんご夫婦です。


≪ある人に、ボランティアの人たちは、こうやって体験したことを自分たちの身近な人たちに
伝える役目を担ってるんですよと言われたので、詳しく長々と書いちゃいました。≫

 では、活動内容に続くよ~。

 
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いつも気ままに生きていますゥ。

「変わってるね」と言われると 
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どの過ごし方も好きですゥ。
とりわけ近頃は山かなァ。

はやくスローライフをおくりたいと
願っていますゥ。

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